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2008 年度 実績報告書

AML点突然変異を有する骨髄異形成症候群におけるBMI-1高発現の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 20591127
研究機関広島大学

研究代表者

木村 昭郎  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70127645)

研究分担者 三原 圭一朗  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (90363077)
キーワードAML1 / BMI-1 / 骨髄異形成症候群 / MDS / 急性骨髄性白血病
研究概要

AML1点突然変異を有するMDS/AMLにおいて、AML1点変異とRTK-RAS経路の変異が協調的に作用してBMI-1の発現を亢進させ、MDS/AMLを発症させる分子機構を解明するために両変異遺伝子をヒト造血幹細胞に導入する系と、両変異遺伝子を有するMDS/AMLの臨床検体を用いる系の解析から、BMI-1発現を亢進させる転写制御因子を同定し、転写調節機構を明らかにすることを目的としている。AML1変異とともにN-RAS、SHP-2、NF-1、FLT-3のいずれかの変異を有する症例について、BMI-1陽性CD34^+芽球比率の低いRAEBの時期と、BMI-1陽性CD34^+芽球比率の高いRAEB-T〜MDS-AMLの時期にそれぞれ骨髄液を採取し、CD34抗体-ビーズ法でCD34^+細胞を分離し、保存をすすめている。BMI-1との協調作用によるMDS/AML発症機構を解析するため、AML1点変異体をGFP、BMI-1をDsRed発現レトロウイルスベクターに組み込み、謄帯血由来CD34^+細胞に導入し、増殖能、表面抗原、細胞周期や細胞形態などを調べている。AML1の変異体の一つは単独では増殖能を欠くが、BMI-1を後に加えることで芽球の増加が認められ、BMI-1過剰発現がD171N変異のセカンドヒットとして重要な役割を示すことが示唆されている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] High Frequency of AML1/RUNX1 point mutations in radiation-associated myelodysplastic syndrome around Semiplatinsk nuclear test site.2008

    • 著者名/発表者名
      Zharlyganova, D.
    • 雑誌名

      J. Radiat. Res. 49

      ページ: 549-555

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Myelodysplastic syndrome with chromosome 5 abnormalities : a nationwide survey in Japan.2008

    • 著者名/発表者名
      Tasaka, T.
    • 雑誌名

      Leukemia 22

      ページ: 1874-1881

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ectopic cyclin D1 overexpression increases chemosensitivity but not cell proliferation in multiple myeloma.2008

    • 著者名/発表者名
      Kuroda, Y.
    • 雑誌名

      International Journal of Oncology 33

      ページ: 1201-1213

    • 査読あり
  • [学会発表] C/EBP a 変異パターンによる急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群の病型解析.2008

    • 著者名/発表者名
      今川 潤
    • 学会等名
      第105回日本内科学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-04-11
  • [図書] 新臨床内科学2009

    • 著者名/発表者名
      木村昭郎
    • 総ページ数
      1881
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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