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2010 年度 実績報告書

小児急性リンパ性白血病における治療法の改善および新規癌抑制遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 20591132
研究機関高知大学

研究代表者

武内 世生  高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (50253349)

キーワード小児急性リンパ性白血病 / 異常メチル化 / 癌抑制遺伝子
研究概要

1,慢性骨髄性白血病急性転化(CML-BC)における、各種遺伝子プロモーターのメチル化の検討。
CML-BC16例を対象に、13遺伝子について、methylation-specific PCR法を用いて、DNAメチル化パターンを解析した。P15遺伝子で18%、MGMT遺伝子とRARβ遺伝子でそれぞれ12%、p16遺伝子・DAPK遺伝子・およびFHIT遺伝子において、それぞれ6%の症例でメチル化が認められ、全体としては、25%の症例で、少なくとも1つの遺伝子のメチル化が認められた。一方、p14・RB・hMLH1・hMSH2・APC・RIZ・およびSOCS-1遺伝子ではメチル化が認められなかった。以上の結果より、DNAミスマッチ修復遺伝子より細胞周期調節遺伝子の方が、CML-BCに関与していると考えられた。ただ、本検討では慢性骨髄性白血病慢性期のメチル化については検討できていない。したがって、これらの異常がCMLの発症に関与するのか、CML-BCへの進展に関与するのかは不明である。
2,小児急性リンパ性白血病における新規癌抑制遺伝子の同定
申請者がこれまで発見した、149個の癌抑制遺伝子の候補について、リアルタイムRTPCRを用いて、急性リンパ性白血病細胞株(TALL1,PALL-1,NALL-1)において発現が減弱しているか検索した結果、76個の候補遺伝子の発現が低下していた。次に、それらの遺伝子の発現が臨床ALL検体において減弱しているかどうか調べた結果、52個の候補遺伝子の発現が低下していた。これらの候補遺伝子の予想される機能から、癌抑制遺伝子であると考えられるか検討し、データを総合して候補を絞り込んだ結果、新規癌抑制遺伝子として適当なものが23個同定された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)とMDRP対策2010

    • 著者名/発表者名
      有瀬和美
    • 雑誌名

      感染対策ICTジャーナル

      巻: 5 ページ: 314-319

  • [雑誌論文] Clinical Significance of Aberrant DNA Methylation in Childhood Acute Lymphoblastic Leukemia

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi S
    • 雑誌名

      Leukemia Research

      巻: (in press 印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 総合診療部におけるこころのケア~内科と精神科の間で~2010

    • 著者名/発表者名
      武内世生
    • 学会等名
      第15回日本心療内科学会総会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山県)
    • 年月日
      2010-11-21
  • [図書] エイズを中心とした性感染症LIBERATION高知大学ラジオ公開講座読本2010

    • 著者名/発表者名
      武内世生
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      高知大学

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公開日: 2012-07-19  

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