研究概要 |
95例の小児ALL検体を用い、遺伝子異常メチル化を解析した。RAR beta(33%),FHIT(28%),p15(25%)において高頻度のメチル化が認められた。MGMTとp16のメチル化は高い年齢と関係していた。p15とSHP1のメチル化はT-ALLに多く認められ、一方DAPKのメチル化はprecursorB-ALLに多く認められた。複数遺伝子のメチル化を有する患者はT-ALLで、中間または高リスクに分類された。以上の結果から、遺伝子異常メチル化は小児ALLの臨床・病理的特徴と関連している事が明らかになった。
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