Age-related(senile)EBV-associated B-cell LPD(加齢性EBV関連B細胞性リンパ増殖異常症)は、加齢に伴う免疫異常を基盤に発症するリンパ増殖症で、改訂版WHO分類(2008年改訂第4版)では、diffuse large B-cell lymphomaのsubtypeであるEBV positive diffuse large B-Cell lymphoma of the elderlyに分類される。この研究では、このの新しい疾患概念の臨床病理学的特徴をゲノムウイド、網羅的発現解析により解析することにより、加齢性EBV関連B細胞性リンパ増殖異常症の分子病態を把握することを目的としている。このことにより、より正確な診断、及び、より有効な治療法の開発につながることが期待できる。当該年度においては以下のことをおこなった。 1.利用可能な検体より、DNA・RNAなどの抽出をおこない、expression profilingを実施した。 2.まず、予備的に3例を解析した。 3.Unsupervised analysisではEBV-positive LPD/DLBCL、EBV-negative DLBCLでは2つの疾患は、分離されなかった。 4.標準化後、t検定の上位300、600、1000プローブを用いたsupervised analysisではEBV-positive LPD/DLBCL、EBV-negative DLBCLは2つのclusteringに分離した。 現在、検体を増やし解析をおこなうところである。
|