研究概要 |
白血病細胞及び臼血病細胞由来樹状細胞に発現しているGITRLは,T細胞上のGITRと結合することによって,腫瘍関連抗原であるCDK2に特異的な細胞傷害性T細胞(CTL)の誘導を阻害し,CTL活性も抑制した.また,GITR/GITRL結合によって白血病細胞内ではインドールアミン酸素添加酵素が活性化され,細胞外に分泌されるキヌレニンによってもT細胞の活性化が抑制された.臍帯血移植後に,CDK2ペプチドワクチンと伴に抗GITR抗体,あるいはIDO阻害剤を同時に投与することによって,CDK2特異的CTLが効果的に誘導され,白血病再発を予防出来る可能性が示唆された.
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