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2008 年度 実績報告書

β3インテグリンの機能調節に関わる分子のクローニングおよびその解析

研究課題

研究課題/領域番号 20591162
研究機関国立循環器病センター(研究所)

研究代表者

本田 繁則  国立循環器病センター(研究所), 病因部, 室長 (00303959)

研究分担者 冨山 佳昭  大阪大学医学部附属病院, 輸血部, 部長 (80252667)
キーワードβ3インテグリン / シグナル伝達 / ILK / クローニング
研究概要

ILK機能ドメインのインテグリン活性化に関する解析
我々はこれまでILKがインテグリンの活性化シグナル伝達に重要であることを明らかにした。今回、ILKの各機能ドメインのインテグリン活性化における役割について解析した。ILKのドメインセグメントであるアンキリンリピートドメイン、アンキリンリピート/pleckstrin homologyドメイン、キナーゼドメインをGFP融合タンパクとして発現させるプラスミドベクターを作製し、ILKが欠損した変異細胞にトランスフェクションした。完全長のGFP融合ILKは非活性状態のインテグリンを有意に活性化した。一方、ILKの各ドメインセグメントはいずれもそのタンパクの発現を確認できたが、インテグリンの活性化を誘導しなかった。したがって、インテグリンの活性化にはILKの全長が必要と考えられた。また、キナーゼ活性に障害のあるミュータントILKを2種類作製し、ILK欠損細胞に導入した。その結果、いずれのミュータントも中程度ではあるがインテグリンの活性化を誘導した。これにより、本細胞のインテグリンの活性化にはILKのキナーゼ活性は必須でないことが示唆された。
β3インテグリンの機能発現に関わる分子のクローニング
ILKが再びクローニングされることを防ぐために、変異導入に用いた活性化インテグリンを発現する親株細胞にILKをトランスフェクションし、ILKを過剰に発現する細胞株を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Integrin-linked kinase associated with integrin activation2009

    • 著者名/発表者名
      S. HONDA
    • 雑誌名

      Blood (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Prevalence of genetic mutations in protein S, protein C and antithrombin genes in Japanese patients with deep vein thrombosis2009

    • 著者名/発表者名
      T. Miyata
    • 雑誌名

      Thromb Res 124

      ページ: 14-18

    • 査読あり
  • [学会発表] 発現クローニングによるインテグリン機能発現分子の同定2008

    • 著者名/発表者名
      本田繁則
    • 学会等名
      第31回日本血栓止血学会学術集会SPCシンポジウム
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      20081120-20081122

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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