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2010 年度 実績報告書

β3インテグリンの機能調節に関わる分子のクローニングおよびその解析

研究課題

研究課題/領域番号 20591162
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

本田 繁則  独立行政法人国立循環器病研究センター, 分子病態部, 室長 (00303959)

研究分担者 冨山 佳昭  大阪大学, 医学部・附属病院, 教授 (80252667)
キーワードβ3インテグリン / シグナル伝達 / ILK / クローニング
研究概要

ILK作用分子の解析
これまでの研究期間に、ILKがインテグリンの活性化に重要であるとともにILKに結合する分子として細胞内アダプター蛋白質、PINCHとparvinが関わること、および3者が複合体を形成して互いの蛋白安定化に寄与する可能性を示した。今年度はインテグリン活性化シグナル伝達の最終ステップにおいてインテグリンβ3鎖の細胞内ドメインに結合し活性化を誘導すると考えられている分子、タリンやキンドリンとの関連を解析した。恒常的に活性化したキメラインテグリンαIIbα6Bβ3を発現する親株細胞を用いてタリン、キンドリン-2あるいはILKのノックダウンを行なった。また、ノックダウンした細胞ライセートにおいて少なくともこれら3蛋白質の発現をイムノブロットで確認した。その結果、3蛋白質の何れか1つが減少しても、リガンド類似抗体PAC-1(活性化した血小板インテグリンαIIbβ3特異抗体)の結合が低下することを明らかにできた。
β3インテグリンの機能発現に関わる分子のクローニング:
これまでに、ILK以外の分子の単離を目的とした発現クローニングを行うため、化学変異原EMSでインテグリンが非活性状態に変異したミュータント細胞にILKを過剰発現させ、活性化を誘導しない変異株を複数得た。今回、これらの変異株にcDNAライブラリーを導入し、インテグリンの活性化を誘導するcDNAのクローニングを試みている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A potential role for α-actinin in inside-out αIIbβ3 signaling2011

    • 著者名/発表者名
      Tadokoro S, et al.
    • 雑誌名

      Blood

      巻: 117 ページ: 250-258

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Vinculin activates inside-out signaling of integrin αIIbβ3 in Chinese hamster ovary cells2010

    • 著者名/発表者名
      Ohmori T, et al
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 400 ページ: 323-328

    • 査読あり
  • [学会発表] インテグリン活性化におけるintegrin-linked kinaseの役割2010

    • 著者名/発表者名
      本田繁則、池島裕子、松田泰幸、田所誠司、冨山佳昭、宮田敏行
    • 学会等名
      第72回日本血液学会総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      20100924-20100926

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公開日: 2012-07-19  

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