研究課題
基盤研究(C)
(1)β3インテグリンの機能発現にはILKが重要であり、ILKのドメイン断片ではなく完全長が必要であることを明らかにした。また、ILKのキナーゼ活性はインテグリンの活性化には必須で無いことが示唆されたとともに、ILKは細胞内アダプタータンパク質、PINCHおよびParvinと複合体を形成して安定化にかかわっていると考えられた。(2)化学変異原により非活性に変異したキメラインテグリンαIIbα6Bβ3を発現するミュータント細胞株を複数獲得した。ミュータント細胞へのILK導入実験においてαIIbα6Bβ3の活性化を誘導しなかったことより、ILK以外の分子異常が非活性化に関与していることが示唆された。ミュータント細胞を用いた発現クローニングによる機能調節分子の単離を試みている。
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