研究課題/領域番号 |
20591184
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
加々美 新一郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (30375654)
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研究分担者 |
中島 裕史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00322024)
須藤 明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (50447306)
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キーワード | 肺内胚中心様組織 / IgE / CXCR5 / IL-21 / T_<FH>細胞 |
研究概要 |
気管支喘息は気道を場とした慢性アレルギー性炎症であり、その発症にはアレルゲン特異的IgE抗体の産生が重要な役割を果たしている。近年、吸入アレルゲンに対するIgEが、アレルゲン暴露により誘導される肺内胚中心様組織においても産生されることが示された。そこで本研究では、肺内胚中心様組織でのIgE産生機構、特に濾胞ヘルパーT細胞(T_<FH>細胞)及びその機能分子であるIL-21とBTLAの役割を解明することを目的に研究を行った。研究成果1.抗原吸入感作気道炎症モデルにおける肺内胚中心様組織の解析野生型マウスに卵白アルブミン(0VA)を14日間吸入投与することにより、肺内胚中心様組織が形成されることを確認した。現在、所属2次リンパ組織である傍気管リンパ節と肺内胚中心様組織におけるIgE産生細胞の分化の違いを免疫染色及びFACSを用いて解析中である。研究成果2.肺内胚中心様組織に存在するT_<FH>細胞の機能解析OVAで吸入感作したマウスの肺組織及び傍気管リンパ節のT_<FH>細胞(CD4陽性CXCR5陽性細胞)の表面抗原の発現、及びサイトカインの産生を検討した。肺内TFH細胞も傍気管リンパ節のT_<FH>細胞と同様にBTLAの高発現とIL-21の産生先進を認めた。研究成果3.肺内T_<FH>細胞の機能発現におけるIL-21の役割の解析肺内T_<FH>細胞の分化におけるIL-21の役割をIL-21R欠損マウスを用いて検討した。その結果、IL-21R欠損マウスにおいても肺内T_<FH>細胞の分化は正常に認められた。現在、肺内T_<FH>細胞の機能発現におけるIL-21の役割を解明するためOVA特異的TCRトランスジェニックマウス(DO11.10+マウス)とIL-21欠損マウスを交配し、DO11.10+IL-21欠損マウスを作製中である。
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