1.平成20年度研究では、まずマウスIL-25レセプター細胞外ドメインを免疫源とした新たなラットモノクローナル抗体の作成・精製を行った。Mouse IL-25R及びHuman IL-25Rを強制発現したBa/F3細胞を用いて、フローサイトメトリー解析を行い、両者に反応する高親和性クローンを選別し、大量精製を行った。同抗体が、免疫染色にても使用可能であることも確認した。 2.この新規マウスIL-25レセプター抗体を用い、マウス造血幹細胞、骨髄球系前駆細胞、好塩基球前駆細胞(BaP)におけるIL-25レセプターの発現レベルを解析した。PCRでは、骨髄球形共通前駆細胞(CMP)、顆粒球単球系前駆細胞(GMP)、BaPにIL-25RmRNAの発現を認めたが、フローサイトメトリー解析では、GMPにのみ、この発現を認めた。分化ステージ特異的にこのレセプターの発現は制御されていることがわかった。 3.現在、GMPを、セルソーターを用いてIL-25R陽性及び陰性分画に分離し、in vitro cultureの系で解析中である。更に、同様の解析をヒト検体を用いて行う予定である。
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