研究課題/領域番号 |
20591199
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
稲井 邦博 福井大学, 医学部, 助教 (30313745)
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研究分担者 |
法木 左近 福井大学, 医学部, 准教授 (30228374)
井戸 達雄 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 客員教授 (80134063)
清野 泰 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (50305603)
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キーワード | 感染症診断 / 細菌・真菌感染症 / 病態解析 / 分子イメージング / 18F-GlcNAc / 病理学 |
研究概要 |
本研究の目的は、細菌・真菌感染症の病態を、それらの挙動を生体内で動的に捉えられる方法を駆使して解析するとともに、早期診断技術の構築に繋げることである。具体的には、細菌・真菌の細胞壁に特異的に集積するN-アセチル-グルコサミン(GlcNAc)等の細胞壁構成基質の放射性同位元素を用い、オートラジオグラフィーの手法を駆使してin vivoで病原体の挙動を同定し、病理学的手法で感染症病態を明らかにし、さらに、分子イメージングへの展開を図り、これらの基質を利用した体外診断法の確立を目指す。 そのため、平成22年度はすでに細菌・真菌に特異的に集積する事が明らかになった^3H-GlcNAcを用いたin vitro培養系から、in vivo系での検証に重点を移し、免疫抑制後に病原微生物を感染させた動物に、PET検出用に独自に合成法を確立した^<18>F-GlcNAcを投与し投与30分後からPET撮影すると、径2mm程度以上の病巣を非侵襲的かっ再現性良好に撮像できることが明らかになった。一方、関節リウマチマウスや異物投与に対する非感染性炎症は描出されず、この核種は感染病巣に特異的に集積することも証明された。 これらの成果に対し、Nuclear Medicine and Biology誌に投稿した論文が採択された。
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