研究課題
ウイルスRNA→RIG-I/MDA5→IPS-1→TBK1・IKKε→IRF→I型IFN→ウイルス抑制効果というパスウェイについてはすでに多くの報告がある。さらに前述のように、研究代表者らは最近、IL-27シグナルがRIG-I/MDA5の発現を亢進すること、I型IFNの産生を誘導すること、抗ウイルス作用を惹起することを見出した。しかしながら、IL-27レセプターを介するシグナルが如何にしてRIG-I/MDA5の発現誘導にリンクするのかに関しては、未だブラックボックスである。そこで本研究では、まずこのブラックボックスに関与する可能性が想定しうる既知の分子群について、分子生物学的手法によって解明した。IL-27刺激細胞、または非刺激細胞に、非感染、またはEMCVを感染させて培養後、RNAと蛋白を調整する。WSX-1、gp130下流のシグナル分子群であるSTAT1、STAT3、SOCS3、p38MAPK、T-bet、LFA-1、ERK1/2の発現量の変化と活性化を、リアルタイムRT-PCRとウェスタンブロッティングをもちいて、また分子間の相互作用を免疫沈降法等で解析する。さらに、これらの分子をターゲットとしたsiRNAを、初代培養心筋細胞に導入後、EMCVを感染させることにより、IL-27の抗ウイルス作用における各分子の貢献度を検証する。それらの結果を総合し、IL-27がRIG-I/MDA5を亢進させる細胞内シグナル伝達機構の理解につなげる。さらに、クリティカルと思われる分子について、その遺伝子のノックアウトマウスより初代心筋細胞を樹立し、上記と同様の解析を行う。
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