研究概要 |
1.細胞から分泌される蛋白質抗原の検索.シグナルシークエンストラップ法により同定した蛋白質であるYeMY1に関して、YeMY1を発現する細胞を用いてマウスモノクローナル抗体を作成した。 1)4種類作成したマウスモノクローナル抗体を、それぞれMbYeMY1-11、12、13, 14として、培養液中で細胞外へ分泌されるか否かを、液体培地の培養上清を用いてwestern blotにて確認した。ビオチン不可による免疫染色では抗原の局在を検出できなかった。 2)MbYeMY1-11およびMbYeMY1-12は抗原に対する反応性を確認できた。 2.遺伝子破壊による蛋白質機能の推定と病原性の変化.遺伝子破壊のためにA.fumigatus Ku-1株を使用して、YeMY1をコードする遺伝子の特異的な破壊を行いΔyemy1株を作成したところ、寒天培地上で形成される胞子の数はKu-1株と比較して減少したが、液体培地で菌糸として発育する場合には、Ku-1株と比較して差を認めなかった。 3.診断と治療応用の検.討YeMY1を検体を用いた抗原診断に使用する目的でELISA系を構築した。 1)先の4種類の抗体に加えポリクローナル抗体PbMY1Aを作成し、これとMbYeMY1-11を用いてサンドイッチELISA系を作成し、検出感度はYeMY1 10pg/mlであった。 2)MbYeMY1-11とMbYeMY1-12を用いた系では抗原の検出は不可能であった。
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