研究課題/領域番号 |
20591219
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
中井 昭夫 福井大学, 医学部, 助教 (50240784)
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研究分担者 |
川谷 正男 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (10362047)
吉澤 正尹 福井大学, 教育地域科学部, 特命教授 (30020126)
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キーワード | 認知科学 / 発達障害 / バイオメカニクス / 不器用さ / 発達性協調運動障害 / 発達小児科学 / 脳科学 / ニューロイメージング |
研究概要 |
高機能広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害、学習障害などの発達障害に「不器用さ」と表現される協調運動の稚拙さ:「発達性協調運動障害」を併せ持つ頻度は高いが、その医学的・脳科学的研究はほとんどなされていない。本研究は、多数の発達障害臨床例の詳細な検討、モーションキャプチャやワイヤレス筋電図、視線検出などのバイオメカニクス解析・行動計測、事象関連電位、機能的NIRSなどニューロイメージングにより、各障害相互の関連の解明、新しい疾患概念の提唱、乳幼児・就学前健診の科学的裏づけ、新しい療育プログラムの開発などにつなげるものである。今年度は、1)発達障害の「きょうだい」例について「不器用さ」に関する臨床的検討を行い、同じ遺伝・環境要因をもつ「きょうだい」においても、発達障害の表現型の多様性について明らかにした。2)現在、我が国において、子どもの「不器用さ」「発達性協調運動障害」に関して、これらを客観的に評価する指標はほとんどないため、カナダ・カルガリ大学やオランダ・グローニンゲン大学との共同研究にて、国際的ガイドラインに基づきDevelopmental Coordination Disorder Questionnaire(DCDQ)(保護者用)、Motor Observation Questionnaire for Teachers(MOQ-T)(教師用)の日本語版作成と異文化への適応について検討し、プリテストを行った。3)小児でも適応可能な小型のワイヤレス・多チャンネル筋電図計を開発し、基礎的検討を行った。4)事象関連電位(ERP)、視線検出器による乳幼児から児童での発達障害児を含めた計測手法の確立など基礎的検討を行った。次年度はこれらの成果・手法を組み合わせ、「発達性協調運動障害」の発達小児科学的検討を行う予定である。
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