研究課題/領域番号 |
20591221
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
鈴木 康之 岐阜大学, 医学部, 教授 (90154559)
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研究分担者 |
加藤 智美 岐阜大学, 医学部, 助教 (90345778)
阿部 恵子 岐阜大学, 医学部, 助教 (00444274)
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キーワード | 小児科 / 客観的臨床能力試験 / OSCE / 模擬患者 / ワークショップ |
研究概要 |
小児を診療する能力は全ての医師にとって必修のものとされているが、卒前・卒後教育の中で小児科的な教育体制はいまだ充分ではない。OSCE(客観的臨床能力試験)は臨床技能を評価する試験として定着しつつあるが、多くの場合、共用試験レベルにとどまっており、卒業レベルあるいは研修医レベルのadvanced OSCEを教育に発展・活用することが重要と考えられる。OSCEは合否判定だけでなく、実際には経験できない症例のシミュレーション教育としても有効と考えられる。 研究者らは平成21年度も引き続き、小児科の卒前・卒後教育の評価に利用できる小児科領域のOSCEの課題作成、実施ノウハウの開発を目的として、全国の小児科医の協力を得て小児科OSCEのワークショップを実施し、課題作成と模擬OSCEを行った。今年度は2グループに分かれて川崎病と仮性クループに関する課題作成を行い、模擬患者にも参加してもらい、小児OSCEの課題を演じられる模擬患者の養成を同時に行った。作成された課題を用いて模擬OSCEを実施し、課題のブラッシュアップを行った。また、模擬OSCEの様子をビデオ収録し、参加者で共有し、各大学での実施や普及を図った。模擬患者育成ワークショップを実施し、小児OSCEの課題あるいは画像素材などを全国に提供できるサーバーシステムと、学生や研修医が自己学習できるサーバーシステムの構築を進めた。英国グラスゴー大学の卒業時OSCEを視察した結果について学会発表を行い、意見交換を行った。
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