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2009 年度 実績報告書

筋ジストロフィーのアンチセンス治療におけるシグナル伝達因子の動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591223
研究機関神戸大学

研究代表者

竹島 泰弘  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (40281141)

研究分担者 松尾 雅文  神戸大学, 医学研究科, 教授 (10157266)
キーワードアンチセンスオリゴヌクレオチド / 筋ジストロフィー / NF-κB / エクソンスキッピング
研究概要

Duchenne型筋ジストロフィー(以下DMD)において、筋分化に関与するMyoD、myogeninなどのシグナル伝達因子の動態が病態に関与していることが知られているが、近年、炎症・アポトーシスなど多彩な生命現象に関与するシグナル伝達因子であるNF-κBが筋細胞の壊死・再生に関与し病気の進行に大きな影響を与えていることが注目されている。一方、私達は、DMDに対する根治治療として、アンチセンスオリゴヌクレオチド(以下AS-oligo)によってエクソンスキッピングを誘導し、out-of-frame欠失をin-frame欠失に変えて遺伝情報を修正する治療法の有効性を、世界で初めて臨床的に明らかにした。しかし、このアンチセンス治療の臨床応用を広げるためには、その効果をさらに高めることが不可欠である。
本研究では、AS-oligo治療の過程におけるNF-κBを中心としたシグナル伝達因子の動態を明らかにする。DMDの治癒過程におけるNF-κBの役割を明らかにし、さらにこれらの因子を制御することによりアンチセンス治療の効果をさらに高めることが可能となる。
本年度は、エクソン45のスキッピング誘導によってout-of-frame欠失をin-frame欠失に変換可能なDMD症例の筋培養細胞初代培養系を確立し、エクソン45のスキッピングを誘導するAS-oligoによるジストロフィンの発現を検討した。その結果、エクソンスキッピングおよびジストロフィン蛋白発現に、症例により差がみられることが明らかになった。AS-oligoの有効性の差とNF-κBなどのシグナル伝達因子の動態との関連を検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] In vitro splicing analysis showed that availability of a cryptic splice site is not a determinant for alternative splicing patterns caused by +1G→A mutations in introns of the dystronhin gene2009

    • 著者名/発表者名
      Habara Y
    • 雑誌名

      Journal of Medical Genetics 46

      ページ: 542-547

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Small mutations detected by multiplex ligation-dependent probe amplification of the dystrophin gene2009

    • 著者名/発表者名
      Okizuka Y
    • 雑誌名

      Genetic Testing and Molecular Biomarkers 13

      ページ: 427-431

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Insertion of the IL1RAPL1 gene into the duplication junction of the dystrophin gene2009

    • 著者名/発表者名
      Zhang Z
    • 雑誌名

      Journal of Human Genetics 54

      ページ: 466-473

    • 査読あり
  • [学会発表] Duchenne 型筋ジストロフィー分子治療の適応に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      竹島泰弘
    • 学会等名
      第51回日本小児神経学会総会
    • 発表場所
      米子コンベンションセンター(鳥取県)
    • 年月日
      2009-05-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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