研究概要 |
ダイアモンド・ブラックファン貧血(DBA)の病因に関してはいまだ完全には解明されていないが、DBA患者の約25%においてリボゾーム蛋白S19(以下RPS19)の遺伝子異常が報告されている。近年新たに他のリボゾーム蛋白(RPS17, RPS24など)の異常が報告されており、これらの蛋白を抑制する誘導性レンチウイルスベクターの作製を行った。また、モデル動物作製の為に、RPS17またはRPS24に対するsiRNA及びGFPが発現するテトラサイクリン誘導性レンチウイルスベクターにKRAB(Kruppel-associated box)遺伝子を組み込んだシングルレンチウイルスベクターを作製し、マウスの骨髄細胞、マウスES細胞に遺伝子導入を行ったが、効率、細胞毒性が問題であり、さらなるウイルスベクターの改良が必要と考えられた。
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