がんのゲノム・発現解析から同定した遺伝子による、Mash1の転写と細胞増殖の制御

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20591268
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 千葉県がんセンター(研究所)
• 研究代表者: 磯貝 恵理子 千葉県がんセンター(研究所), 臨床ゲノムセンター・がんゲノム研究室, 上席研究員 (40300917)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 神経芽腫 / 神経発生

研究概要

Mash1は正常な神経発生の過程で一過性に発現するが、神経芽腫では恒常的に発現している。本研究では、予後不良な神経芽腫で高く発現しているLIM-only protein、LMO3とbHLH protein、HEN2が協調的に働いてMash1の転写抑制因子であるHES1の機能を制御し、Mash1の転写の促進と神経芽腫の発生に関与していることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Oncogenic LMO3 collaborates with HEN2 to enhance neuroblastoma cell growth through transactivation of Mash1 (2011)
  • 著者名/発表者名: Eriko Isogai, Miki Ohira, Toshinori Ozaki, Shigeyuki Oba, Yohko Nakamura, Akira Nakagawara
  • 雑誌名: PLoS ONE vol.6 ページ: e19297
  • 査読あり
• [学会発表] Constitutive Hen2 expression promotes proliferation and interferes with differentiation in neural crest cells (2010)
  • 著者名/発表者名: 磯貝恵理子
  • 学会等名: 第69回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 大阪、大阪国際会議場
  • 年月日: 2010-09-22
• [学会発表] Constitutive Hen2 Expression in Neural Crest Cells Could Be a Trigger of Neuroblastoma Development (2010)
  • 著者名/発表者名: 磯貝恵理子
  • 学会等名: Advanced in Neuroblastoma Research 2010
  • 発表場所: Sweden Stockholm、Stockholm City Conference Centre
  • 年月日: 2010-06-23
• [学会発表] In vitro and in vivo analyses of genes derived from neuroblastoma and involved in transcriptional regulation of Mash1 (2009)
  • 著者名/発表者名: 磯貝恵理子
  • 学会等名: 第68回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 横浜、パシフィコ横浜
  • 年月日: 2009-10-01
• [学会発表] 神経芽腫由来遺伝子による、Mash1の転写制御 (2008)
  • 著者名/発表者名: 磯貝恵理子
  • 学会等名: 第24回日本小児がん学会
  • 発表場所: 千葉、幕張メッセ国際会議場
  • 年月日: 2008-11-15
• [学会発表] Transcriptional regulation of Mash1 by genes derived from neuroblastoma (2008)
  • 著者名/発表者名: 磯貝恵理子
  • 学会等名: 第67回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋、名古屋国際会議場
  • 年月日: 2008-10-29