研究課題
1. 愛媛大学附属病院周産母子センターで入院治療を受けた極低出生体重児の入院時記録から、当時の治療と胸部X線所見や好酸球数・好中球数・血小板数・血液ガス・CPKなどの一般的検査結果を入手し、データを蓄積中である。2. これらの結果と入院期間・人工呼吸器使用期間などの急性期効果およびアンケートから得られる晩期効果との関連を検討する予定である。3. さらに、上記治療を受けた極低出生体重児のうち負荷試験の可能な就学年齢前後(6~7歳)の症例を対象に、心肺運動負荷試験(CPX : cardiopulmonary exercise test)を行い、BPDの重症度と相関する因子を抽出中である。CPXは一定かつ持続的な負荷の必要のある検査であり、現在、対象年齢の児に実施可能なプロトコールを調整・検討中である。低出生体重児には、発達遅滞や麻痺を合併している児もいるため、検査の実施やテータの解析が困難となることが考えられる。まずは、検査の可能な発育発達に大きな問題のない児の検査を選択的に行っていく方針である。今回施行する予定のCPXの解析に当たっては、同年齢の小児の正常コントロールデータがないため、併せて、年齢をマッチさせた健常小児群を対象としてCPXを施行し、比較対照データ・標準値の解析を行う必要があると考えている。
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J Cardiol (In press)