研究課題/領域番号 |
20591300
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
村尾 紀久子 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座助教 (20444755)
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研究分担者 |
前山 一隆 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00157158)
檜垣 高史 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (60253308)
太田 雅明 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (40512174)
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キーワード | 低出生体重児 / 慢性肺疾患 / 肺機能 / 心機能 |
研究概要 |
新生児の慢性肺疾患のひとつである気管支異形成症(BPD)は極低出生体重児の生命予後のみならず、後の成長発達・QOLにも深くかかわる疾患である。しかしBPDの重症化を予測する客観的な指標は乏しく、治療方針の決定を困難にしている。従ってBPDの予後に関する情報を蓄積して詳細な検討を行い今後の治療の指標とすることは大変重要と思われる。引き続きアンケート解析と後方視的研究を行っている。具体的には 1.愛媛大学附属病院周産母子センターで入院治療を受けた極低出生体重児の入院時記録から、当時の治療と胸部X線所見や好酸球数・好中球数・血小板数・血液ガス・CPKなどの一般的検査結果を入手する。これらの結果と入院期間・人工呼吸器使用期間などの急性期効果およびアンケートから得られる晩期効果との関連を検討する。 2.さらに患児の呼吸機能検査(ピークフローメーター・スパイログラム・気道過敏性検査・呼気中NO濃度測定他)、循環器検査(心電図・心エコー・胸部X線他)、身体計測を行う。同時に、生活全般の問題に関する聞き取り調査を行い、必要な場合はカウンセリングを行う。 3.呼気中NO濃度は、専用バッグでサンプルを採集し、分析をおこなう。同時に尿中・喀談中LTE4、喀談中IL-6を測定する。また血清中・喀痰中CCL6もELISA Kitを用いて測定する。 今後はアンケートから得られる晩期効果との関連を検討を継続して行う。また、負荷試験の可能就学年齢前後(6~7歳)の症例を対象に、心肺運動負荷試験(CPX : cardiopulmonary exercise test)を行い、BPDの重症度と相関する因子を抽出する予定であり、現在、対象症例の抽出と、対照群として同年齢の健常児に同様の負荷試験を行い、データを集積しているところである。
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