研究課題
基盤研究(C)
骨髄幹細胞由来の分化した臓器細胞を用いた臨床応用に向け、種々の分野で疾患モデルマウスを用いた研究も行われている。本研究課題において、有効な治療方法の無い表皮水疱症の治療の開発として、骨髄幹細胞を用いた方法の基礎研究を行った。骨髄由来の細胞が皮膚の細胞へと分化するには表皮細胞が分泌する因子が重要な役割を果たしていることが確認でき、実際に表皮水疱症モデルマウスの1つであるBP180(XVII型コラーゲン)ノックアウトマウスに対し、正常マウスから骨髄移植を行ったところ皮膚において欠損タンパクの産生が認められ、またBP180ノックアウトマウスの皮膚の症状など臨床経過は改善を認められた。以上から骨髄移植は有効な治療方法の無い表皮水疱症の治療の一つになり得ると考えられた。
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