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2008 年度 実績報告書

ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤を用いた難治性潰瘍の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 20591333
研究機関北海道大学

研究代表者

安川 香菜  北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講師 (10419202)

研究分担者 芝木 晃彦  北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40291231)
阿部 由紀子  北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講師 (40374433)
キーワード皮膚炎症 / 再生医療 / 免疫 / 遺伝子治療
研究概要

平成20年度 : 計画(1)in vivo(局所注射)におけるHDACIの外来遺伝子(β-galacsidase ; β-lac)発現増強の検討
皮膚欠損を人工的に作成した糖尿病モデルラットに、マーカー(β-lac)を有するベクターをその周囲に遺伝子導入剤とともに皮下注射した(C群)。もう一群には導入の際HDAIC(FK228)を一緒に投与し、β-lac発現量を比較した(H群)。両群ともm-RNA量は導入後24時間後にピークとなり以後は減弱した。H群ではC群の10倍のRNA発現を認め、HDAICが外来遺伝子を増強することがRNAレベルで確認された。遺伝子導入されたラット組織のβ-lac定量においてもH群はC群の約8倍であり、蛋白としての発現増強も確認された。尚この増強は72時間にピークがみられ1週間後まで持続した。次に半減期の異なる2つのHDACI(CHAP31, TSA-1)について同様の実験を行い、FK228と発現増強に差があるかどうか検討したが、増強程度は同様で有意差はみられなかった。次に同様に皮膚欠損を作成したラットにβ4acベクターと遺伝子導入剤を皮下注射ではなく直接欠損部に塗布し前記と同様の実験を行った。m-RNA量は両群とも24時間後にピークとなり以後は減弱した。H群ではC群の6倍のRNA発現を認め、蛋白としての発現も4倍であり単純塗布においてもHDAICは外来遺伝子を増強することがRNAレベルで確認された。またこの実験でも各HDACI間で差は認められなかった。尚ラットの皮膚欠損は時間とともに収縮し最終的に治癒したが、遺伝子導入の有無、HDACI併用の有無でその期間に差は認められなかった。今後はマーカー遺伝子を成長因子遺伝子に変えて実験を行いHDACIによる潰瘍の治癒促進効果を検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Unusual annular purpura and erytehma in a patient with malignant ly mphoma accompanied with hyperglobulinemia2008

    • 著者名/発表者名
      Yasukawa K
    • 雑誌名

      International journal of Dermatology 47

      ページ: 302-304

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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