研究計画-2:in-vivo(局所外用)でHDACI(ピストン脱アセチル化酵素阻害剤)による外来遺伝子β-gal発現状況と細胞障害性の最適化を行う。 in-vivo(局所外用)でもCHAP31でβ-gal発現状況が最も持続することを確認した。CHAP31局所外用において細胞障害性の炎症反応を惹起したため、最適条件を決定した。 研究計画-3:in-vivo(局所注射)でHDACIによる外来遺伝子Insulin-like growth factor (IGF-1)とPlatelet-derived growth factor (PDGF)の発現状況を確認する。 in-vivo(局所注射1においてCHAP31による外来遺伝子IGF-1およびPDGFの発現増強を免疫蛍光抗体法、RT-PCR法にて確認した。発現細胞は主に真皮上層の線維芽細胞であった。 研究計画-4:in-vivo(局所注射)、in-vivo(局所外用)で、HDACI(CHAP31)の創傷治癒促進効果を検討する。 ラット背部に人工的な皮膚欠損(潰瘍)を作製して、研究計画2および3で決定した条件において、CHAP31で外来遺伝子IGF-1、PDGFの発現増強による創傷治癒促進効果を検討した。CHAP31とIGF-1、PDGF単独ではヒト組換え型fibroblast growth factor (FGF)による創傷治癒促進効果に比して優位な効果は認められなかった。 研究計画-5:臨床応用への条件検討を行う。 研究計画2、3で決定された条件では、現行のヒト組換え型FGF療法に比して優位とは認められないため、IGF-1、PDGF併用もしくは他のサイトカイン遺伝子をも検討する必要が認められた。
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