研究課題
基盤研究(C)
水疱性類天疱瘡(Bullous pemphigoid;BP)の発症機序は自己抗体が結合した後から水疱形成に至る過程で、構造タンパク質-シグナル分子-サイトカイン/ケモカインの関与が想定される。今回我々はこの中のサイトカインに特に着目し病態の解明を試みた。まず水疱性類天疱瘡患者の血清および水疱液中で炎症性サイトカインの一つであるマクロファージ遊走阻止因子(Macrophage migration inhibitory factor;MIF)が増加し、それが病勢と関連することを見いだした。次にこのMIFが水疱性類天疱瘡の発症と関与するかするため、抗マウスBP180 NC16a抗体を作製し、この抗体をMIFトランスジェニックマウス、MIFノックアウトマウスに投与し水疱性類天疱瘡の発症について検討した。その結果MIFトランスジェニックマウスでは明らかな差がみられなかったが、MIFノックアウトマウスでは水疱の形成は減少していた。以上よりMIFは水疱性類天疱瘡の発症に関与している可能性が示唆された。
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