研究概要 |
PTZキンドリング完成後にはGTRAP3-18発現低下が長期間にわたり持続し,GTRAP3-18ノックダウン操作でも,けいれん閾値の低下とキンドリングの早期完成を見たことから,GTRAP3-18の低下はproconvulsantとして作用するものと考えられた。てんかんモデルである"キンドリング"完成とそのけいれん準備状態維持並びに,てんかんにおける発作間歇期の存在と自発けいれんの突発性出現を同時に説明するには,グルタミン酸神経の機能昂進に加えて,その同期発射を保証し発作停止を可能にするGABA抑制系昂進を内包する均衡崩壊が不可欠であると考察した。
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