研究概要 |
研究目的は、電気けいれん療法(ECT)反応後易再燃性うつ病患者を非易再燃患者と比較し、易再燃群に特異的な脳血流分布(SPECT)と臨床的特徴を明らかにし、易再燃性うつ病の病態及び再燃予測因子を解明することである。 ECTに反応してうつ病の症例群を追跡し、再燃群と非再燃群に分け、ECT前のSPECT画像をSnPMを使って解析した。 使用した統計モデルはECT緩解/再燃を主たる効果、性、年齢、ハミルトンスコアをconfoundに入れたtwo sample t-testで、これをnonparametricなpermutationで計算した(並べ替え回数は10,000回)。 その結果、前頭葉内側面、両側前頭前野、眼窩回などに血流変化(緩解>再燃)が観察された。 平成22年度は、この結果に対する神経心理学的考察を検討する。
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