社会認知の包括的な評価方法の確立に関する臨床研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20591389
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 松岡 洋夫 東北大学, 大学院・医学系・研究科, 教授 (00173815)
• 連携研究者: 伊藤 文晃 東北大学, 病院, 助教 (10535157)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 精神医学 / 統合失調症 / 精神病 / 認知機能

研究概要

統合失調症を中心とした精神疾患における社会認知機能を評価する方法を確立することを目的に研究を行った。社会認知を評価する検査を導入し、各精神疾患患者を対象に検査を施行した。統合失調症、および初回エピソード精神病においては、社会認知が障害されていた。しかし、精神病を発症する危険性が高まっている状態である精神病発症危険群においては、記憶や処理速度などの神経認知機能は障害されていても、社会認知を構成する重要な要素である心の理論には障害が認められなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Psychosis早期段階における心理学的要因 (2010)
  • 著者名/発表者名: 井藤佳恵、内田知宏、大室則幸、宮腰哲生、伊藤文晃、桂雅宏、佐藤博俊、濱家由美子、松岡洋夫、松本和紀
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 112 ページ: 353-359
• [雑誌論文] 統合失調症における認知機能障害に対する非定型抗精神病薬の有効性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松岡洋夫、小松浩、本多奈美、松本和紀
  • 雑誌名: 薬局 61 ページ: 69-74
• [雑誌論文] アットリスク精神状態における認知機能障害 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤文晃、松本和紀、大室則幸、内田知宏、濱家由美子、宮腰哲生、中村真樹、松岡洋夫
  • 雑誌名: 脳と精神の医学 19 ページ: 195-202
• [学会発表] Prefrontal cortical activation in patients with first episode schizophrenia as measured by near-infrared spectroscopy. (2010)
  • 著者名/発表者名: F Ito,, T Uchida, N Ohmuro, T Miyakoshi, K Matsumoto, H Matsuoka
  • 学会等名: 2nd Biennial Schizophrenia International Research Society Conference.
  • 発表場所: Florence, Italy.
  • 年月日: 2010-04-11
• [学会発表] 初回エピソード精神病と精神病罹病危険群(ARMS)における心の理論課題成績に関する予備的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大室則幸、伊藤文晃、宮腰哲生、内田知宏、濱家由美子、松本和紀、松岡洋夫
  • 学会等名: 第9回精神疾患と認知機能研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] アットリスク精神状態における認知機能障害 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤文晃、松本和紀
  • 学会等名: 第2回アジア・太平洋生物学的精神医学会
  • 発表場所: 富山県富山市
  • 年月日: 2008-09-11
• [図書] POCKET 精神科(武田雅俊、鹿島晴雄編)(統合失調症(3)機序の理解) (2010)
  • 著者名/発表者名: 松岡洋夫
  • 総ページ数: 166-172
  • 出版者: 金芳堂
• [備考] ホームページ等