研究課題
こころのリスク状態(ARMS)の対象者、統合失調症患者、健常者から同意を得て認知機能簡易評価尺度日本語版(BACS-J)、1.5テスラのMRIスキャナを用いて全脳の三次元撮像、脳波計を用いて安静時脳波と聴覚性odd-ball課題遂行中の事象関連電位測定をおこなった。ARMS対象には附属病院神経精神科の「こころのリスク外来」において診療が開始された対象のうち、書面による説明と同意が得られた場合に、認知行動療法を中心とした心理社会的介入プログラムが継続されているが、介入開始時の検査は終了している。介入前後の脳形態変化の縦断的変化を評価するための予備的検討として、統合失調症発症前後の患者の脳MRI画像をもちいた解析をおこなった。その結果、上側頭回を中心としたいくつかの脳部位で進行性の体積減少が認められた。事象関連電位でも治療前後での機能変化を観察することが見出された。さらに、機能的MRI検査により扁桃体を中心とした辺縁系機能を評価することが可能で、患者における辺縁系機能の変化がみいだされた。
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Arch Gen Psychiatry 66
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