研究概要 |
当該年度においてコンピュータによるデータベース作成が主たる研究段階である。データ収集に際しては,サンプルの性,発症年齢,初診時年齢,教育年数等の基本情報を整理している。データベース構築とともに,SCID-I (Structured Clinical Interview for DSM-IV Axis I Disorders. Clinician Version)を用い精神科的な主診断を行っている。これと平行し、気質とパーソナリティの評価法としてTCI (Temperament and Character Inventory)、及び患者の養育体験を測定する評価法であるEMBU (Egna Minnen av Barndoms Uppfostran)も併せて施行している。 本研究の中心となるパーソナリティ障害に関しては、II軸評価(パーソナリティ障害)のための標準化された方法であるStructured Cllnical Interview for DSM-IV Axis II Personality Disorders (SCID-II)を用い,診断を確定している。 個々の疾患に対する評価方法として,パニック障害に対してはPanic and Agoraphobia ScaleとPanic Disorder Severity Scale、社会恐怖に対してはLiebowits Social Anxiety Scale、強迫性障害にはYale-Brown Obsessive Compulsive Scaleを用い症状の的確な評価を目指している。うつ病者に対してはHamilton Rating Scale forDepression (HAM-D)およびThe Center for Epidemiologic Studies Depres sion Scale (CES-D Scale)を用い、定量的な症状の推移を測定している。
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