研究概要 |
本研究の目的は、初発エピソード患者について社会的な機能への影響が大きい認知機能障害について初発からの経過を調査し、精神症状や社会機能への影響を検討することである。初発エピソードの患者に評価(BACS-J,PANSS,LSP)を行ったが、1年後まで追跡できた12名は言語記憶、運動機能、遂行機能が有意に改善し、対人的社会機能、GAFが有意に改善していた。初発群の追跡6カ月後19名と5年経過群18名を比較したところ、言語記憶、遂行機能の得点において5年群が有意に低く、意味流暢性、単語流暢性は5年群が有意に高かった。
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