1.2008年度(初年度)は、画像処理コンピュータと解析ソフトは日本医科大学精神医学教室に設置し研究に必要な準備を行った。また、DSM-IVに基づいての診断について研究者間の評価の標準化を行い、研究に関わるスッタフに対して評価に用いるCBCL(子どもの行動チェックリススト)、Birleson自己記入抑うつ尺度(DSRS-C)について十分な教育・標準化を行い対象者の評価の信頼性を高めることが達成された。 2.齊藤が中心となり対象被検者のリクルートとのためのシステムを構築した。患者群に関しては当初予定していたように当施設で16歳から18歳の男・女のうつ病の臨床群の対象のリクルートを開始した。一方で、健常群およびハイリスク群に関しては当施設の倫理委員会の承認のもとに公募を行うシステムを構築し今後リクルートを対象群の性別年齢に合わせて行っていく予定である。現時点では、DSM-IVに基づいた大うつ病と診断された患者(疾患群)30名と、性別および年齢で合致する健常対照群30名、ハイリスク群30名を対象には達していないが予定通り2009年度中に必要な被験者を集める予定である。今後どのように倫理委員会の承認の範囲以内でより有効なリクルートの手段についても検討が行われた。必要な被験者を集めることで当初の研究計画と研究目的は達成可能であり、子どものうつ病の理解に深く貢献することができると考えられる。 3.研究者間の定期的な打ち合わせを行い、研究の進捗と課題点について継続した討論を行ってきている。
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