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2009 年度 実績報告書

性差の観点から見た薬物依存症の社会精神医学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591427
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

妹尾 栄一  (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (30226675)

研究分担者 大原 美知子  財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (50360699)
キーワード性差 / リスク / 薬物依存 / 薬物乱用 / 治療 / 社会精神医学
研究概要

女性の薬物依存症に特化した、適切な診断評価スケールの標準化を企図して本研究を開始している。平成21年度は、臨床的に最も汎用されているDSM-IVの診断基準を改訂し、女性の薬物依存症者の診断に信頼性と妥当性を有する質問紙を標準化し開発した。その過程では平成21年度にも引き続き日常臨床で女性薬物依存症者の治療経験が豊富な精神科医や嗜癖問題専門のカウンセラーと合同討議を行い、「性差」に特化したリスクファクターや、問題領域の設定を行い、評価尺度に反映させた。その結果、(1)薬物乱用から依存へと至る経過で、仲間集団からの影響を受けやすい。(2)男性に比べて家族背景や配偶者との人間関係領域でストレスに曝されやすく、環境要因が依存重症度に影響を与えている。(3)薬物使用の結果の中毒性精神症状と、薬物使用に先行する抑うつ症状、トラウマ症状とが併存している。以上3点の女性例での特質を抽出することが出来た。
以上、研究経過の2年目で予定通り診断面接の質問紙を完成できたので、平成22年度においては臨床群、非行(少女)群、社会福祉施設群等々、多面的な臨床フィールドでデータの蓄積を行い、海外の研究成果を参照しつつ、日本の女性薬物依存者の特質を明らかにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 薬物依存症回復施設利用者から見た薬物乱用ちお心的外傷との関連2009

    • 著者名/発表者名
      梅野充、森田展彰、池田朋広、幸田実、阿部幸枝、遠藤恵子、谷部陽子、平井秀幸、高橋康二、合川勇三、妹尾栄一、中谷陽二
    • 雑誌名

      日本アルコール薬物医学会雑誌 44

      ページ: 623-635

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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