研究課題
健常ボランティアを対象とした関節軟骨の正常データベースの構築は、20代から60代までの女性32名を対象に行った。膝関節の矢状断像で、T1強調像、脂肪抑制PD強調像、脂肪抑制T2強調像、T2 mapping像、T1ρ mapping像を撮像し、現在各画像の形態学的な評価と、T2値およびT1ρ値を検証中で、平成22年度の日本磁気共鳴医学会および北米放射線学会で発表する予定である。3.0TMR装置におけるMR画像と病理組織所見との対比に基づくMR診断法の確立については、変形性膝関節症で人工関節置換術を受ける患者20名に対して、3T-MR装置によるT2強調像を中心としたMR画像と病理組織像との対比を行った。T2 mappingを作成してT2値と病理組織所見とを対比し、T2強調像での信号変化およびT2値の病理組織学的な検討の第2報として第69回日本医学放射線学会総会において岩間と藤井が報告する予定である。新たな撮像法として、手関節を対象に動的評価を行う撮像補助具を開発し、高分解撮像用の表面コイルと組み合わせて、高分解能kinematic MRIの有用性について第68回日本医学放射線学会総会で岩間、藤井が発表した。また、関節軟骨深層から石灰化層を評価するため、ultrashort TEを用いた撮像法の開発に取り組み、健常ボランティアによる評価について、第37回日本磁気共鳴医学会および2010年度欧州放射線会議において発表した。
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日本磁気共鳴医学会雑誌 29
ページ: 53-67
ページ: 133-145