研究課題/領域番号 |
20591443
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤井 正彦 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (00228959)
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研究分担者 |
黒田 良祐 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80379362)
杉村 和朗 神戸大学, 医学研究科, 教授 (00136384)
竹中 大祐 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (60258233)
大野 良治 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30324924)
岩間 祐基 神戸大学, 医学研究科, 助教 (20457097)
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キーワード | 関節軟骨 / 3T-MRI / T1ρ / T2 mapping |
研究概要 |
3.OT HR装置におけるMR画像と病理組織所見との対比に基づくMR診断法の確立については、変形性膝関節症で人工関節置換術を受ける患者に対して、3T-MR装置によるT2強調像を中心とした甑画像と病理組織像との対比を行い、さうにT2 mappingを作成してT2値と病理組織所見とを対比し、T2強調像での信号変化およびT2値の病理組織学的な検討を行った。その結果、病理組織像で軟骨細胞が消失し、染色性が低下した部分ではT2値が周囲の正常部分より延長しており、変性コラーゲンの増加がT2値の延長に関連してのる可能性が考えられた。 関節軟骨損傷のメカニズムの解明において、非常に重要な深層および石灰化層を選択的に描出する方法として、超短TE(μTE)シークエンスを日立メディコの協力で開発し、健常ボランティア5名の膝関節を評価した.その結果、通常のシークエンスではT2値が短すぎて画像化出来なかった深層と石灰化層を、高信号域として選択的に描出することが出来た。 関節軟骨の基質の減少を評価するため、T1ρ値を測定するシークエンスを用い、健常ボランティア32名を対象として、年齢とT1ρ値との関係、荷重の多寡とT1ρ値の関係について検討を行った。その結果、加齢に伴って変性が進行するにつれてT1ρ値が高くなり、強い正の相関を認めた。荷重の多寡については、荷重が強くかかる内顆側でT1ρ値の変化がより強く表れた。このデータを関節軟骨基質の加齢性変化を評価する正常データベースとして利用することが可能と考えられた。
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