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2008 年度 実績報告書

神経メラニン細胞密度とMRIの信号強度の相関:剖検脳と3TMRIによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 20591444
研究機関鳥取大学

研究代表者

小川 敏英  鳥取大学, 医学部, 教授 (00125709)

研究分担者 松末 英司  鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (30325013)
藤井 進也  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (10379638)
キーワード神経メラニン / 3T MRI / パーキンソン病
研究概要

剖検脳のMR撮像に基づく神経メラニン画像の至適撮像条件の検討:3例の剖検脳を用い3TMR装置により脳幹に直行する断面で、SE法によるT1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調画像の撮像を行い、中脳黒質、青斑核のT1値、T2値の計測を試みた。その結果、T1強調画像に関してはホルマリン固定による影響により良好な画像が得られなかったため、正確な測定結果を得ることができなかった。
パーキンソニズムを呈する症例における神経メラニン画像を用いた検討:神経メラニン画像を用いて中脳黒質の緻密層、青斑核を同定し、青斑核と橋被蓋に関心領域を設定し、CSN=(中脳黒質緻密層-上小脳脚交叉)/上小脳脚交叉、CLC=(青斑核-橋被蓋)/橋被蓋を計測した。本手法をパーキンソン病48例、多系統萎縮症4例、進行性核上性麻痺3例に適用し、統計学的に解析した。CSNはパーキンソン病=0.119±0.041、多系統萎縮症0.110±0.029、進行性核上性麻痺0.106±0.060で、CLCはパーキンソン病=0.051±0,004、多系統萎縮症0.056±0.008、進行性核上性麻痺0.069±0,014であった。CSN、CLC共に疾患群間で統計学的有意差は認められず、神経メラニン画像によってパーキンソニズムを呈する疾患を鑑別することは困難であると考えられた。しかしながら、多系統萎縮症や進行性核上性麻痺の症例数が少ないことから、症例の蓄積を図り今後も検討していく必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] MRIでなにがどこまでわかるか-2008年の現状-2008

    • 著者名/発表者名
      藤井進也, 松末英司, 小川敏英, 他
    • 雑誌名

      臨床画像 24

      ページ: 1408-1416

  • [雑誌論文] 脳変性疾患の3T MRI2008

    • 著者名/発表者名
      藤井進也, 松末英司, 小川敏英, 他
    • 雑誌名

      臨床放射線 54

      ページ: 238-245

  • [学会発表] 3T MRIの現状と展望 : 脳変性疾患の3T MRI2008

    • 著者名/発表者名
      藤井進也
    • 学会等名
      第67回日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2008-04-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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