"標準的冠動脈支配領域表示ブルズアイマップ"の作成をするにあたり、マルチスライスCTを用いて、冠動脈CTアンギオグラフィを10名で行なった。同じ10名において核医学心筋シンチを行なった。両検査データを用いて、冠動脈CTアンギオグラフィの画像と核医学心筋シンチによる血流情報のブルズアイマップの作成を行なった。即ち"標準的冠動脈支配領域表示ブルズアイマップ"の作成の元となるデータの収集を行った。 一方で、冠動脈CTアンギオグラフィと心筋血流シンチの融合画像(イメージフユージョン)を作成するソフトウェアを画像解析ワークステーション会社である"AZE"社と共同開発を行い、ソフトウェアの改善を行った。このイメージフユージョンソフトウェアを用いて、3次元CTアンギオグラフィ(3Dボリュームレンダリング画像)と心筋血流シンチのカラーマップ画像のイメージフュージョンを行なった。イメージフュージョンが正しく行なわれたかに関して多数例で検証を行なった。更にイメージフュージョンをブルズアイマップに展開し、ブルズアイマップ上にCTアンギオグラフィ画像を重ね合を行なった。 以上、研究課題"標準的冠動脈支配領域表示ブルズアイマップ"の作成は想定内の進捗状況で、作成に必要な手法が確立でき、データベースの一部が作成出来た。今年度(H22)は、更にデータを増やし、平均化(標準化)された冠動脈の支配領域を色分けをしてブルズアイマップに展開する予定です。
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