研究課題/領域番号 |
20591449
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
船間 芳憲 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (30380992)
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研究分担者 |
粟井 和夫 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (30294573)
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キーワード | CNR / ATCM / Image noise / Radiation dose / Detectability |
研究概要 |
現在以下の項目において研究を行った。 Automatic tube current modulation (ATCM)テクニックを用いたCT線量低減の可能性と新たな線量低減手法の開発 1. CTの線量低減を目的として主流となっているノイズ(CT値のSD値)をベースとした線量低減技術から、更なる線量低減を目的としてCNRをベースとした線量低減手法を開発した。さらに、このテクノロジーを実際のCT装置にβ版ではあるが導入を実現した。このCNRベースの手法を用いて、従来のノイズベースと病変検出能と線量との関係を検討し、CNRベースの検出能の有効性を確認する事ができた。これらの研究内容は国際学会(RSNA)で発表を行い成果が得られた。さらに、論文化に向けて現在作業を行っている。 2. 従来から行なわれているノイズをベースとした線量低減技術のピットフォールを検討するために、CT装置のボウタイフィルタ、寝台のズレによるオフセット量から線量低減率と画像ノイズの関係について検討をおこなった。本来、ノイズをベースとした線量低減技術は、画像ノイズを維持しながら線量を体厚に応じて低減するものである。しかし、寝台の移動量やボウタイフィルタの種類によっては、ノイズ増加や線量の増加する場合があり、使用に際して注意が必要である事が確認できた。研究内容の成果はJournal of computer assist tomography (JCAT)の学術雑誌に発表し、国内外にインパクトを与えた。
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