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2010 年度 実績報告書

18F標識による高分化型腫瘍診断薬の合成と臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591450
研究機関熊本大学

研究代表者

冨吉 勝美  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (60188802)

キーワード18F / PET / 18Fフルオロアセテート / 高分化型腫瘍 / 11C-酢酸 / 18FDG
研究概要

高分化型腫瘍では、^<18>FDG陰性で、その半数が^<11>C-酢酸では陽性になることが判明している。そのため高分化肺腺癌にも陽性になるPETのトレーサーの開発が必要であることから、^<18>F-フルオロアセテート(^<18>F-Acetate)標識と臨床応用に必要な品質管理を目的とし、最終的に^<18>F-Acetateによる臨床研究を行った。
1)^<18>F-フルオロアセテート(^<18>F-Acetate)標識と品質管理
^<18>F製造ターゲットからライン切換装置を通じて^<11>C-酢酸合成装置を用いて合成を行い、^<18>F-フルオロ酢酸を合成した。最終段階であるHPLCによる分取、精製及び無菌検査、パイロジェン検査等の陰性の確認より、臨床応用に必要な^<18>F-Acetateを得ることができた。
2)^<18>Fフルオロ酢酸の臨床研究
ボランティア2名のPET画像とCT画像を得た。^<18>F-Acetate 185MBq/5ml投与後、30分後の左側からCT画像とPET画像、その合成画像およびPET集積画像が得られた。18F-Acetateは特に取り込まれた臓器は無く、代謝および排泄が腎臓から膀胱へと排泄されている。18Fは骨シンチグラフィに用いられるように、それ自身骨に取り込まれるが、画像からわかるように投与後18F-が脱離していないことがわかる。また18F-Acetateの30分投与後と60分投与後の経時的変化について、両方において特に変化はみられず早い段階で排泄が起こっていると考えられる。臨床実験では代謝および排泄経路を明らかにするため投与するが、18F-Acetateは健常人に対して、特に集積する臓器はなく、速やかに腎臓を通して暴行から排泄されることがわかった。また体内での18F-の脱離が生じないことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 18F酢酸エステルの標識合成と分取精製2010

    • 著者名/発表者名
      浜崎彩子、冨吉勝美
    • 学会等名
      放射線影響懇話会
    • 発表場所
      九州大学コラボステーション
    • 年月日
      2010-07-17
  • [図書] 平成22年度 卒業論文・報告書集2011

    • 著者名/発表者名
      浜崎彩子、竹松泰宏、冨吉勝美
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      18F酢酸エステルの標識合成と分取精製

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公開日: 2012-07-19  

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