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2009 年度 実績報告書

若年喫煙習慣者の禁煙治療前後における脳血流・代謝変化についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591452
研究機関宮崎大学

研究代表者

長町 茂樹  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40180517)

研究分担者 江藤 敏治  宮崎大学, 安全衛生保健センター, 准教授 (30363576)
小玉 隆男  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40153564)
石田 康  宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
若松 秀行  宮崎大学, 医学部, 助教 (90419648)
矢野 貴徳  宮崎大学, 医学部, 講師 (20315378)
キーワード喫煙 / 脳血流SPECT / FDG-PET / SPM解析
研究概要

若年者における喫煙は社会問題の一つであり,循環器疾患,呼吸器疾患,悪性新生物等不利益な状態を早期に齎す可能性が報告されている。また喫煙習慣が若年者の脳循環代謝に及ぼす影響について,心理学的な解析データも数多く報告されている。しかし画像診断解析を用いての研究報告は少ない。本研究では10歳代後半から20歳代までの若年男性喫煙者において禁煙治療前後で脳血流・代謝の変化をモニタリングし、喫煙の脳血流・代謝への影響について画像的に解析するとともに、禁煙治療による脳循環代謝の変化・改善を証明した。
SPM5による画像統計解析法を用いて2群間の比較を行い、以下の2つの項目を検討した。
(1) 若年喫煙者と非喫煙者正常コントロールとの脳血流分布・脳血流分布値・脳糖代謝の比較
(2) 禁煙開始早期における脳血流・脳糖代謝の変化、喫煙時との比較
(1) では非喫煙者正常コントロールと比較して帯状回前部を含めた大脳辺縁系の有意な局所脳血流低下と糖代謝低下が証明された。また前頭葉下部および頭頂葉後部の血流低下・糖代謝低下も認められ,うつ状態およびうつ状態に伴う認知機能異常との関連も示唆された。
(2) では喫煙習慣状態と比較して,禁煙治療導入後では有意な脳血流低下・脳糖代謝低下領域は消失した。
禁煙治療法導入により,若年者における脳血流,脳糖代謝改善をはかることで,循環器疾患,呼吸器疾患や腫瘍性疾患以外にも有意義な治療効果があることが証明された。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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