• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

放射光単色X線を用いた微小血管造影用光学素子の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 20591468
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

兵藤 一行  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 講師 (60201729)

研究分担者 松下 昌之助  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70359579)
キーワード放射光科学 / 医学物理 / 単色X線 / 循環器 / X線光学素子 / 血管造影
研究概要

今年度は、放射光単色X線を用いた微小血管造影を行うために最適なX線分光素子を製作するために、(1)シリコンカーバイト粒子やアルミナ粒子による研磨法を含むX線分光素子(シリコン結晶)表面研磨方法に関する文献および実地調査、(2)(1)の結果を考慮しながら、得られる単色X線画像のバックグランド強度を一様とするため2種類の結晶成長方式のうちFZ方式で作られたシリコンインゴットを用いた、表面研磨状態および放射光ビーム幅を拡大するためのブラッグ回折における非対称度を変えた各種評価用X線分光素子の製作、(3)得られる単色X線画像の画質評価(空間分解能、濃度分解能、空間的一様性(歪み)など)を定量的に行うためのMTFチャートを含む各種標準ファントームの準備、(4)得られる単色X線画像の撮像過程を考慮した画質改善を行うため、および単色X線画像の画質を定量的に評価するための画像処理ソフトウェアの開発を行った。また、評価用X線分光素子の一部を用いた放射光単色X線による予備実験を行い、分光素子の非対称反射により放射光ビーム幅を設計どおりに拡大できること、得られる単色X線の積分反射強度を通常研磨状態のX線分光素子で得られる積分反射強度の3倍程度に大きくしても、目的とする空間分解能24μmの画像を得ることができることを、X線CCD検出器を用いて確かめることができた。これらにより、来年度以降の放射光単色X線を用いた実験的研究を進めるための準備を終了することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] PF-AR NE7の建設とBL14C改造計画について2009

    • 著者名/発表者名
      兵藤一行, 他
    • 学会等名
      第26回PFシンポジウム
    • 発表場所
      茨城県 つくば市
    • 年月日
      2009-03-25
  • [学会発表] Medical Imaging Stations at the Photon Factory2008

    • 著者名/発表者名
      K. Hyodo, M. Ando
    • 学会等名
      The 3^<rd> Asian Meeting on Synchrotron Radiation Biomedical Imaging
    • 発表場所
      中国 雲南省
    • 年月日
      2008-10-31

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi