研究概要 |
1. 放射線治療部門データベースシステムの改良と推進 昨年度改訂した放射線治療基本データベースシステムと各論データベースシステムのさらなる改良を行った.基本データベースシステムに関しては,操作性を向上させる改良を行った.具体的には"疾患名"の項目を"原発部位名"を包含する上位項目として,"疾患名"を入力することで,"原発部位名","病理組織名","TNM分類","Stage"の項目の絞り込みを自動で行えるようにした。これによりデータの正確性が増し,大幅な入力負担の軽減となる.各論データベースシステムに関しては,データ項目の順位付け(basic, detail, expandの3段階)を行った.全国登録を視野に入れたデータ入力側の負担軽減を目的としている.全国登録で集計する「basic」の項目のみを通常の登録画面に表示することとし,各施設の治療部門でさらに必要と考えられる項目を「detail」, 「expand」として専用のボタンをクリックすることで必要に応じて表示する設計とした 2. 各がん登録システムとのデータ連携システムの改良 院内がん登録の登録システムである「Hos-CanR」とのデータリンクシステムの改良を行った.両システムで共通している個人情報項目をキーとして各システムのデータ項目の対応表を作成し,一方のシステムからテキスト形式でエクスポートしたファイルを,対応表を用いて他方のシステムのデータ項目に変換し、インポートすることにより、共通のデータ項目についてデータ連携が可能となった 放射線治療部門データベースを日常的に利用できるように項目の再検討を行い,全国登録を行うための入力軽減の機能を追加し,他システムとの施設内でのデータ連携も可能とした
|