研究概要 |
FDA CBERのDr.Puriより提供されたIL-PE 38 QQRは分子標的抗腫瘍薬剤であり、2個所のReceptor Binding Siteを有する。Site1はGlu-13,Arg-66,Ser-66で、またSite2はLys-105,Lys-106,Arg-109で構成されている。昨年度はその2個所のReceptor Binding Siteに影響なし、Cysteieneに注目するSH基を持ったIL-PE38QQRとDOTA-Bridgeを反応させ、DOTA-IL13-PE38QQRを合成した。そして、平成22年度はポジトロン核種標識イメージング製剤であるGa-68及びb-emitterのY-90標識を行いました。標識したIL-13PE_<38>QQRはWhatman MKC_<18>F TLC Plateを用いてSaline溶液にてRadiochemical Purityを確認したあと、U-87 Human Glioblastoma腫瘍細胞を用いた68Ga-IL_<13>-PE Cytotoxin PETイメージングした。U-87 Human Glioblastoma腫瘍細胞によるタンパク合成抑制効果を行いました。U-87 Human Glioblastoma腫瘍細胞を用いたin vitro実験では、IL13-PE Cytotoxinは濃度依存性にタンパク合成を抑制し、recombinant human IL13の前処置によりこの効果はブロックされた。IL13-PE Cytotoxinはcontrolに比較してU-87 Human Glioblastoma腫瘍増殖抑制効果が高く、Y-90標識IL13-PE CytotoxinはIL13-PE Cytotoxinと比較してさらにU-87 Human Glioblastoma腫瘍増殖抑制効果が高いことが示された。
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