研究課題
基盤研究(C)
我々は「放射線照射によって腫瘍細胞が崩壊し、腫瘍細胞中のDNAが血漿中に流出、その後減少、消失する」という仮説を立て、放射線治療開始後の血漿中cell-free DNA変動の解析を行った。腫瘍モデル動物による実験では、照射後の腫瘍の大きさと血漿中DNAの変化が連動していた。悪性腫瘍患者の血漿中には、腫瘍細胞に由来すると考えられるDNAが存在し、放射線治療開始前と比べて治療終了時には減少することを見出した。以上より血漿中cell-free DNAの測定は、放射線治療患者の腫瘍体積を反映し、治療効果モニタリングに利用できる可能性があった。
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Cancer Science
巻: 100(2) ページ: 303-309