研究課題
基盤研究(C)
放射線により抗癌剤を放出するマイクロカプセルを、ヒアルロン酸とアルギン酸のFe^<2+>重合を用いて作成する。放射線による抗がん剤の放出機所は1.ヒアルロン酸による放射線の分解、2.アルギン酸のFe^<2+>重合の破綻。の2点である。このマイクロカプセルを用いて、以下の2つの薬剤標的療法を研究する。(1)皮下注射型マイクロカプセルによる薬剤標的療法:マイクロカプセルを腫瘍周囲の皮下組織に注射後、放射線を照射し、マイクロカプセルから放出された抗癌剤と放射線の相乗効果による抗腫瘍効果増強、薬剤限局化による抗癌剤副作用の軽減を計る。(2)静脈注射型マイクロカプセルによる薬剤標的療法:第一段階として、マイクロカプセルを集積させたい腫瘍に、第1回目の放射線を照射、血管内皮細胞にP-selectin抗原を発現させる。その後、P-selectin抗体で標識したマイクロカプセルを静脈注射し、P-selectinの抗原抗体反応により、マイクロカプセルを第1回目照射部位に集積させる。最後に、集積させたマイクロカプセルに対し、第2回目の放射線を照射し、マイクロカプセルから抗癌剤を放出させる。マイクロカプセルから放出された抗癌剤と放射線の相乗効果による抗腫瘍効果増強、薬剤限局化による抗癌剤副作用の軽減を計る。
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