研究課題/領域番号 |
20591525
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上野 豪久 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10456957)
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研究分担者 |
福澤 正洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60165272)
宮川 周士 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90273648)
高間 勇一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50467560)
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キーワード | 小腸移植 / 虚血再還流 / 急性拒絶 / ケモカイ / ELISA / フローサイトメトリー / TECK, Fractalkine |
研究概要 |
小腸移植の成績改善のためラット小腸移植のモデルを使用して、拒絶の改善を研究している。今年度は現在一般的に使用されているタクロリムス(FK506)や、シクロスポリンと組み合わせて、臨床に近いレシピを利用してその効果を判定した。 ケモカインレセプター阻害剤であるTAK-779単独投与とFK506単独投与をラット小腸移植モデルに投与を行い同程度にgraft survival延長認めた。 FACS解析において,FK506の単独投与によって、allogeneic群に対してケモカインレセプターCCR5およびCXCR3の発現に変化を与えなかった。一方、TAK-779群ではCCR5およびCXCR3の発現低下を認めた。レシピエントリンパ球のalloantigenに対する活性をMLR(リンパ球混合培養反応)を用いて解析を行った。MLRのによるリンパ球の活性はAllogenic群がもっとも高くて、TAK-779が低く、FK506が最も低い結果であった。また、MLR上清中のINF-γの産生量をELISA法にて測定したところ、TAK779の方がFK506より高いことが判明した。 今後、FK506と同時投与により臨床に近い状態でグラフト内で一般的に移植免疫にたずさわっている、CD4, CD8, integrinβ7、CD103、CD45RA等をフローサイトメトリーにより測定する予定である。 また、来年度以降Real Time PCRにてグラフト組織側での以下のケモカイン(CCR6-LARK/MIP-3 CCR9-TECK CXCR1-Fractalkine)の測定を行い、抗体投与による効果をコントロール群と比較する予定である。
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