研究概要 |
ケモカインのアンタゴニストであるTAK776とFK506の効果をラットの小腸移植モデルにて研究した。レシピエントはFK506とTAK779の投与を行った。グラフト生存率と免疫学的反応はMLRとINFγの生成にて評価を行った。グラフト生存期間は同種移植群、FK506投与群、TAK779投与群、2剤投与群にてそれぞれ7.0,12.0,9.8,18.0日であった。MLRとINFγの生成はFK506群にて、顕著にTAK779群に対して抑制されていた。CD4+とCD8+陽性の細胞はFK506群、TAK779群ともに顕著に抑制されていた。今後、TAK779の効果を研究することによって、小腸移植に対する新しい抗拒絶療法の開発が期待される。
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