研究課題/領域番号 |
20591588
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
石曽根 聡 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (90419341)
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研究分担者 |
宮川 眞一 信州大学, 医学部, 教授 (80229806)
小松 大介 信州大学, 医学部附属病院, 医員 (50507481)
村中 太 信州大学, 医学部附属病院, 医員 (80507492)
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キーワード | バイオパンニング法 / 消化器癌標的治療 / ペプチド |
研究概要 |
当教室では、ファージライブラリー(以下PL)を用いたバイオパンニング(以下BP)を行い、消化器癌標的治療への応用を研究し、その結果を報告してきた。 消化器癌患者切除標本よりマイクロダイセクションで得られた癌組織を用いてBPを行い、その患者の癌組織に特異的結合を示すペプチドを同定し、その方法論とともに報告した。この結果はJournal of Drug Targeting誌に論文掲載された。(Naoki Kubo et al. Identification of oligopeptide to colon cancer cells separated from patients using laser capture microdissection. Journal of Drug Targeting 2008; 16:396-404) また胆管癌において、ヒト胆管癌由来細胞株であるRBEを用いてBPを行い胆管癌結合ペプチド(CBPl)を同定した。CBP1提示ファージ(CBP1-ph)の特異的結合性を検討したところ、CBP1-phはコントロールファージと比べ有意に多く胆管癌細胞株に結合し、各種細胞株と比較しても有意に多く胆管癌細胞株に結合することを免疫染色にて確認した。CBP1は胆管癌に特異的結合能生を有しており、今後の分子標的治療や診断などへの応用が期待される。以上の結果を第109回日本外科学会定期学術総会において報告した。
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