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2009 年度 実績報告書

潰瘍性大腸炎とT細胞機能とくにOSTEOPONTINとの関係

研究課題

研究課題/領域番号 20591595
研究機関日本大学

研究代表者

増田 英樹  日本大学, 医学部, 教授 (40173752)

研究分担者 早川 智  日本大学, 医学部, 教授 (30238084)
高橋 泰夫  日本大学, 医学部, 助教 (30339329)
キーワード免疫学 / 感染症 / 炎症性腸疾患 / 脂質代謝 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病
研究概要

潰瘍性大腸炎患者、クローン病患者、健常者より末梢血を採血し、osteopontin(OPN)については、OPN抗体を用い、ELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)法により血中OPN値を測定した。またその他のサイトカインについては、血清中のサイトカインプロファイルを、Bio-Plexサスペンションアレイシステムを用いて検討した。その結果、潰瘍性大腸炎、クローン病ともに健常者より、血中OPN値が有意に高値であった。また、潰瘍性大腸炎、クローン病ともに活動期の方が寛解期より有意に高値であったが、大腸全摘を行った潰瘍性大腸炎は正常人と相違なかった。さらに、潰瘍性大腸炎とクローン病ではOPNに相関して上昇するサイトカインの種類が異なっていることが認められた。一方、OPNと脂質代謝は密接な関係にあるといわれており、IBDの脂質代謝に影響を及ぼすマーカーとして、総コレステロール値、中性脂肪値、HDLコレステロール値、LDLコレステロール値などを設定し、集団観察研究(retrospective cohort study)を行った。その結果、脂質代謝に関するいくつかの指標は、潰瘍性大腸炎とクローン病で相違がみられたが、IBD全体としては高血圧症や動脈硬化症合併例との相関が示唆された。今後、さらなる統計学的処理を施し、IBDにおける薬物使用の種類と脂質代謝について、詳細な検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 炎症性腸疾患と脂質代謝に関する集団観察研究2009

    • 著者名/発表者名
      万本潤、増田英樹、石井敬基、間崎武郎、大亀浩久、林成興、高橋泰夫、浅井聡、森山光彦、高山忠利
    • 学会等名
      第64回日本大腸肛門病学会学術集会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-11-06

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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