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2008 年度 実績報告書

SOXファミリーによるWntシグナルを介した大腸癌進展の制御と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20591599
研究機関(財)田附興風会

研究代表者

橋田 裕毅  財団法人田附興風会, 医学研究所第1研究部, 研究員 (70281607)

キーワードSOX4 / 大腸癌 / 大腸発生 / Wntシグナル / ワクチン療法 / SOXファミリー
研究概要

予備実験からmicroarrayにより、大腸の発生発癌に関わる遺伝子として同定した転写因子のSOX4とその属するSOXファミリーの発現ベクターを作成した。それらを用いHEK293細胞やSW480細胞をはじめ5種類の大腸癌細胞株にtransfectionを行い、Wntシグナルに関わるluciferase assayを行ったところ、SOX4がbeta-cateninを有意に制御することが判明した。またその他のいくつかのメンバーにおいても同様の結果であった。SOXファミリーは、Wntシグナルを制御し、大腸の発生と癌化に関与している可能性が示唆された。
また、ヒト大腸癌組織において免疫染色を実施し、SOX4の分布を確認したところ、核に分布し、また一方では細胞質にも発現を認めた。
beta-cateninとのco-immunoprecipitationを行い、各々が結合することを確認した。
すなわち、大腸癌細胞にSOX4を発現誘導させることにより、beta-cateninの核への移行を変化させ、大腸癌の進展を制御する可能性が示唆された。
一方、それらの結果をふまえ、癌タンパクのSOX4の役割を考慮し、ワクチン療法に対する実験として、SOX4ペプチドを作成した。現在、他のメンバーに関しても同様に研究を進めている。また、CD4、CD8の抗体を用いT細胞でのCD4、CD8の発現やSOX4特異的T細胞活性をFACS、ELISAにて確認を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] S-1/CDDP術前化学療法中に重篤な骨髄抑制を生じた進行胃癌の1例2008

    • 著者名/発表者名
      上田修吾, 他
    • 雑誌名

      癌と化学療法 35

      ページ: 1557-1581

    • 査読あり
  • [学会発表] 切除不能酔膵癌に対する血行再建を用いた選択的動注化学療法の有用性2008

    • 著者名/発表者名
      橋田裕毅
    • 学会等名
      第46回日本癌治療学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-10-31
  • [学会発表] 進行直腸癌に対する術前放射線療法とMRI拡散強調像によるリンパ節転移診断の有用性2008

    • 著者名/発表者名
      橋田裕毅
    • 学会等名
      第108回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2008-05-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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