肝移植保存液の新規開発

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20591602
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 工藤 篤 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (20376734)
• 研究分担者: 有井 滋樹 東京医科歯科大学 (70431905)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 冷保存虚血再還流障害 / 肝移植 / 保存液 / Mrp2 / 内在化 / 微小循環障害 / 生体内異物解毒 / 脂肪肝

研究概要

Mrp2の内在化は、冷保存虚血再灌流障害だけでなく、微小循環障害が完全に回復しても温阻血状態で引き起こされ、ドナー肝臓がmacrovesicular syeatosisである場合に増悪する。冷保存液を改良することで内在化が起こらず、移植肝の質を上げ、移植片不全の予防できた。

研究成果

• [雑誌論文] Crucial role of impaired Kupffer cell phagocytosis on the decreased Sonazoid -enhanced echogenicity in a liver of a nonalchoholic steatohepatitis rat model. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa S, Iijima H, Saito M, Tanaka H, Imanishi H, Yoshimoto N, Yoshimoto T, Futatsugi-Yumikura S, Nakanishi K, Tsujimura T, Nishigami T, Kudo A, Arii S, Nishiguchi S.
  • 雑誌名: Hepatol Res. 40(8) ページ: 823-831
• [雑誌論文] 肝疾患における血液生化学検査、肝炎ウィルスマーカー、腫瘍マーカーの見方 (2010)
  • 著者名/発表者名: 工藤篤、有井滋樹
  • 雑誌名: 肝胆膵 60(4) ページ: 603-611
• [雑誌論文] Decreased Mrp2-dependent bile flow in the post-warm ischemic rat liver. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ban D, Kudo A, Sui S, Tanaka S, Nakamura N, Ito K, Suematsu M, Arii S
  • 雑誌名: J Surg Res. 153(2) ページ: 310-316
• [雑誌論文] Preservation Solutions Alter Mrp2-Dependent Bile Flow in Cold Ischemic Rat Livers. (2009)
  • 著者名/発表者名: Sui S, Kudo A, Suematsu M, Tanaka S, Nakamura N, Ito K, Arii S
  • 雑誌名: J Surg Res.
• [雑誌論文] 肝切除術前評価における従来法の限界と新たな評価法の提唱 (2008)
  • 著者名/発表者名: 工藤篤, 猪狩享, 野口典男, 黒川敏昭, 中村典明, 田中真二, 小池盛雄, 有井滋樹
  • 雑誌名: 消化器科 47(5) ページ: 577-584
• [学会発表] 肝移植後肝機能を保持する病態生理から考える (2011)
  • 著者名/発表者名: 工藤篤、有井滋樹
  • 学会等名: 肝臓保存液京都臓器保存セミナー
  • 発表場所: 京都(招待講演)
  • 年月日: 2011-03-19
• [学会発表] 生体内異物解毒機構はNASHの重症度を決定する (2010)
  • 著者名/発表者名: 工藤篤、有井滋樹
  • 学会等名: 第24回類洞壁細胞研究会
  • 発表場所: 福島
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] 術後肝不全死を予期する non-invasive markerの検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 工藤篤、有井滋樹
  • 学会等名: JDDW2010
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2010-10-16
• [学会発表] Mrp2発現はNASHの重症度を左右する (2010)
  • 著者名/発表者名: 工藤篤、有井滋樹
  • 学会等名: 第46回日本肝臓学会総会
  • 発表場所: 山形
  • 年月日: 2010-05-27
• [備考] 肝臓保存液京都臓器保存セミナー